須らく道心を運らして

2009.09.28 Monday

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    おはようございます!

    そうめん息子です。


    昨日の典座教訓の記事について、
    「須らく道心を運らして、時に随って改変し、大衆をして受用し
     安楽ならしむべし」
    の意味を紹介しないままでしたね。^^

    失礼しました。



    この一文は、典座の心構えとして『禅苑清規(ぜんねんしんぎ)』
    という書物にあるそうですが、その訳文は、

    食事を作るには、必ず仏道を求めるその心を働かせて、
    季節にしたがって、春夏秋冬の折々の材料を用い、
    食事に変化を加え、修行僧達が気持ちよく食べられ、
    身も心も安楽になるように心がけなければならない



    『禅苑清規(ぜんねんしんぎ)』という書物は、中国北宋の時代
    1102年というから今から900年ほど前に刊行された書物で
    禅宗の修行僧の生活規範(清規)を集大成したもの。

    道元禅師が拠りどころとする清規は、ほとんどこの禅苑清規で、
    現存するものの中では、もっとも古いそうです。

    ・季節のものを用いること。
    ・多彩な味を楽しめるよう工夫すること。
    ・食べる方に喜んでもらうよう心を尽くすこと。
    ・食べる方が心身ともに健康でいられるよう
     栄養があり、安心安全なものを用いること。

    今でも全く色あせない教えですね。


    おそうめん・おうどんも、
    季節の多彩な味を引き立たせる素材として
    食べる方に笑顔になっていただけるよう
    心を尽くして参りたいと思います。


    それでは今日も一日お元気で!



    そうめん息子でした。





    追伸:漢文や書き下し文を目にすると
       なぜか背筋がのびます。

       書に親しんだ祖父を思い出すからでしょうか。